プログラミングの技術を覚えることは、将来的に考えても損は全くありません。
技術力は仕事に結びつきますし、プログラミングは今後もなくならない技術になるからです。
ではプログラミングが時間の無駄と考えてしまうのは、どうしてでしょうか。
その理由は一つではありません。
今回は、プログラミング学習者がプログラミングを時間の無駄と考えてしまう理由と対策を説明します。
現役プログラマーとして仕事をしていると、プログラミング能力のおかげで生活が豊かになったと感じることが多いです。
時間の無駄と諦めずに、将来活かせる技術として初心者の方の参考になればと思います。
プログラミングの需要は年々高くなっている
ITが急速に成長するにつれ、プログラミングができる人材の需要が年々高まっています。
また小学校のプログラミング教育が義務化となったことも、プログラミングの需要が高まったこと理由と言えるでしょう。
このようにプログラミングが急速に成長するにつれ、「できて当然の技術」と認識されるようになってきました。
もちろん一般の人には、プログラミングは高度なスキルという認識です。
ですが間違いなくプログラミングは、「就職・転職」や「学歴」に影響する時代になるでしょう。
今の学校教育でプログラミングの重要度はそこまで高くないですが、いずれ英語や数学のような科目と同じ位置づけになる可能性が高いです。
また大学なども、一般教養としてプログラミングを授業にするようになるでしょう。
そういった時代背景を感じ取っている人ほど、プログラミングを勉強している気がします。
就職や転職のためにプログラミングを勉強している人も、将来性があると感じているから学習しているのですし。
現役のエンジニアとして、プログラミングができると確かに転職など成功しやすいと感じます。
事実、エンジニアは転職成功率は高いと思いますし、転職で給料が上がるエンジニアもかなり多いです。
もしプログラミングが時間の無駄と思っているなら、その将来性をもう一度考えてみて下さい。
プログラミングが時間の無駄になる理由
プログラミングスキルがあれば、将来的に仕事には困らないと思っています。
もちろんスキルの差などはありますが、ITが今後無くなることはないからです。
では、どうして、プログラミングが時間の無駄と感じるのか。
プログラミングが時間の無駄と感じるのは、大きく分けて3つの要素に分けられると感じています。
- プログラミングを勉強する目的がわからない
- 難しすぎて自分には無理だった
- プログラミングスクールで勉強したが意味なかった
もちろん、これ以外にもプログラミングを時間の無駄と考える理由はあるでしょう。
ですが私が見てきた挫折した学習者の傾向は、このような特徴がありました。
一つ一つの理由について、具体的に見ていきたいと思います。
プログラミングを勉強する目的がわからない
プログラミングの勉強を始めた初心者で、目的なくなんとなく勉強している人はかなり多いです。
新しいことを勉強するのは良いことなのですが、勉強する目的がないとモチベーションは上がりませんよね。
- プログラマーとして転職する
- フリーランスとして独立する
- 将来のためのスキルとして勉強する
目的は人それぞれですが、明確なビジョンがないと挫折してしまいます。
プログラミングは日常生活では使わないスキルのため、なんとなく勉強すると意味がわからなくなります。
経験があると思いますが、学生時代の数学や英語の勉強を時間の無駄と感じたことはないでしょうか。
これは数学や英語を使う機会がないのに、勉強だけしているので学び意味がわからないから感じるのです。
プログラミングも、目的なく勉強すると途中で学んでいる意味がわからなくなり挫折します。
できればプログラミングを勉強すると決めたら、何か目標を設定することをおすすめします。
目標があれば、プログラミングを時間の無駄ではなく、目標達成のためにやる決意ができるからです。
難しすぎて自分には無理だった
プログラミングを時間の無駄と感じる人の傾向として、難しすぎて挫折するパターンもあります。
これは私自身も感じたことですが、プログラミングは色々なことを理解していないと動きません。
参考書の通りにコードを書いても、エラーになったり、全く意味の分からないことが書いてあったりと、初心者が挫折する要素がたくさんあります。
独学でプログラミングを勉強する人も多いですが、参考書を購入して難しすぎて時間の無駄だったと止める人も多いです。
私自身もプログラミングの基本を理解するまで苦労したのでわかりますが、最初から難しいプログラミング言語で勉強することはおすすめできません。
PHPやRubyなど、初心者でも取り組みやすいプログラミング言語から始めましょう。
もちろん、これらのプログラミング言語も最初から簡単に理解できるわけではありません。
ですが初心者でも比較的理解しやすいことと、自分で環境を作って動かせるのでJAVAやC言語に比べて挫折しにくいと思います。
プログラミングは難しいので、途中で嫌になって止めると時間の無駄になってしまいます。
せっかくプログラミングの勉強をするのですから、継続できるよう自分のレベルに合った勉強法を行ってください。
プログラミングスクールで勉強したが意味なかった
プログラミングの人気が上がり、プログラミングスクールを利用して勉強する人も増えてきました。
正直、昔のプログラミングスクールはあまりおすすめできませんでしたが、最近のスクールは就職や転職を目標としているので質が上がっています。
では何故、プログラミングスクールを時間の無駄と感じるのでしょうか。
その理由として挙げられることに、
- サポート体制がしっかりしていない
- 生徒からの評判が悪い
- 金額ほどのサービスを提供していない
こうしたプログラミングスクールに通っている生徒は、お金が高いわりに時間の無駄と感じてプログラミングを挫折します。
このケース、ほとんどがスクールの運営に問題があるパターンになります。
プログラミング学習を時間の無駄にしないためには
せっかく始めたプログラミング学習を時間の無駄にしないためには、目的をもって勉強することが重要です。
プログラマーとしてアドバイスをすると、就職や転職をして仕事でプログラミングをするのが一番スキルが伸びることは間違いありません。
今はプログラム未経験でも募集している求人は多く、いきなりプログラマーとして働くこともできます。
※未経験募集の求人には、ブラック企業もあるので注意が必要です。
プログラマーとして働けば、自然とスキルは身につきますし、スクールのようにお金もかかりません。
未経験プログラマーでも、給料は出るので(少ないですが)将来を考えれば転職するのも一つの方法だと思います。
ただ、いきなりプログラマーとして働くのは不安という気持ちもあると思うので、そういった人はスクールでスキルを磨いてから就職・転職するのがおすすめです。
どちらの方法にしても、結果として働くことができれば「時間の無駄」になることはありません。
プログラミングのように日常生活で使わないスキルは、仕事にするのが一番良い選択肢です。
趣味で始めるのも良いですが、仕事で使った方が圧倒的にスキルは伸びます。
現役エンジニアが教えるプログラミングの現実問題
プログラミングは、スキルを身につければ時間の無駄になることはありません。
ただ、もし仕事でプログラマーやエンジニアになりたいと考えているなら、現役エンジニアとして一つ問題を説明します。
実際に業務を長年続けていると、一定の年齢になるとプログラミングをしなくなる環境も多いです。
いわゆるSEに昇格すると、要件定義や設計など書類作成中心の仕事になるのです。
これはステップアップでもあるのですが、プログラミングをしなくなるので、当然スキルは落ちてきます。
私の周りにも多いのですが、エクセルやワードで書類を作るだけのSEも少なくありません。
こうなると、せっかく身につけたプログラミングスキルが時間の無駄と感じてしまうことも少なくないようです。
仕事なので仕方ないのですが、勿体ないと感じてしまいますね。
これは派遣型のエンジニア(SES)として働いているエンジニアや、社内SEに良くある問題になります。
プログラミングをしなくなるので、仕事として楽になったと感じる人もいますが、ずっとプログラミングから離れていると作るのが遅くなります。
こうした問題を抱えているエンジニアは、自分でプログラムの独学をしたり、副業でプログラミングをしてスキルを落とさないよう努力しています。
副業の幅も広がるプログラミングの将来
本業のプログラマーじゃなくても、将来的にプログラミングスキルが活かされる環境は増えてくると予想されています。
IT業界は人材不足で、日本はこの傾向が今後も続くと思われます。
そうなると副業でも良いので、人材を確保する動きも強くなってくるでしょう。
フリーランスとして働くプログラマーも増えていますし、スキルがあれば一生食べていくことができるのがプログラミングのメリットになります。
また企業で働かないで、自分でサービスを提供して稼ぐことができるのもプログラムのメリットです。
無料のポータルサイトを構築して広告収入を得たり、アプリを開発するなど、プログラミングができれば自分でサービスを考えて稼ぐことだって可能です。
プログラミングの技術があれば将来が明るいので、時間の無駄と考えず学習をして下さい。